K.Y
生産部門(生産管理) 課長 / 2011年入社
K.Y

現在の仕事内容を教えてください

お客さま先に常駐し、サンプルの作成から量産体制に移行するまでの生産管理業務を任されています。中でも私はニットの製造をメインに担当し、原料の仕入れ先や工場とのやり取りを重ねながら、依頼した内容がスケジュール通りに進んでいるかを確認しています。納期に間に合わせるよう早めの発注を促すこともありますね。

常駐のためお客さまとの打ち合わせも多く、関係を良好に保つために休憩時間中のコミュニケーションなども大切にしています。また、生産状況がひと目で分かる各種管理システムへの入力を早めに済ませ、スムーズに情報共有するよう努めています。

さらに部下のマネジメントにも注力していますね。私1人だとできる仕事の量も範囲も狭まるため、同じような業務を任せて進捗を定点チェックし、問題が起きた際にはサポートに徹します。フォローしているメンバーは3人で、気持ちよく働いてもらえるよう意見を聞くことを重視しています。フランクに話しかけることも意識しているので、失礼に思われていなければいいですね(笑)。

サンマリノならではの魅力は何ですか?

2年半ほど前に協業によって規模が大きくなったものの、元々は社員全員の顔と名前が一致するような会社でした。だから成長した今も、根底にある結束力の強さを感じています。

また、全社イベントもあり、部署間の垣根を超えて、普段の業務では話さない人たちとも交流する機会があるのが良いですね。色々な考え方の社員がいるので、会話を楽しみつつ、また刺激を与えあえる環境が当社の魅力の一つだと思います。

印象に残っているエピソードを聞かせてください

下げ札に誤りがあり5000枚ほどを差し替えたことがあります。チーム全員で新しい札を分類する人、商品を持ち込む人、倉庫に向かう人など分業し、力を合わせて乗り切ったことが印象に残っています。

ここには何の生産性もありませんが、メンバー各自から「あの人がピンチだから何とかしよう」という意気込みが感じられました。また、一時的かもしれませんが結束力も高まりましたね。

さらに、コロナで上海がロックダウンした時も大変でした。まさか、あの大都市が封鎖されるとは想像もできませんでしたね。どこから商品や素材を外に出すのか段取りを組んだり、大連に新たな生産ラインを設けたり、お客さまに現地の状況を逐次報告したりと相当に慌ただしかったです。貿易の仕事なので、国際的な有事があるたびにハラハラします。

仕事を行う上で大切にしていることは何ですか?

入社して“10年選手”になり、協業に伴い生産部に配属されました。どこにどんなリソースを投入すればいいのかなど、戦略的な発想も求められるようになり、視野が広がりましたね。現在は20社ほどとお付き合いがあり、従来の中国生産メインから、カンボジアやバングラデシュの工場とも取引が始まっています。

仕入先の工場には、時に厳しく接することもあります。なぜなら仕入先の競争力が低下してしまうと、私たちのビジネスも成り立たずに共倒れする可能性があるからです。リスクを感じた時には心を鬼にしますが、心の中では他の商社からも高く評価されるような存在を目指してほしいと願っています。