T.Y
営業部門(海外営業) / 2020年入社
T.Y

現在の仕事内容を教えてください

輸出チームに所属し、日本の生地を韓国やフランスのブランドに提案しています。生地はシーズンごとに、トレンドに合わせてアレンジされるので、常に新しい情報を発信するよう心掛けています。

また、近隣国にもライバルが多い中、特殊な綿やジャガードをはじめとする日本産生地の強みをアピールしています。今も海外では「メイドインジャパン」が人気で、各国の皆さんに信頼していただけますね。

海外出張も盛んで、2023年にはパリやソウルなどに合わせて6回も渡航しました。現地のお客さまにとっては「誰から生地を買うのか」が重要であり、対面での会話が重要なポイントになります。顔を合わせれば互いに打ち解け、リクエストや提案の回数も増えますよね。

社内で先輩や社長ともよく話すのですが、日本人には独特なビジネスの文化があるため、海外とのやり取りには外国人が適任だと思います。日本と各国を俯瞰して駆け橋になれる人材になりつつある今、この仕事に大きなやりがいを感じています。

仕事を行う上で大切にしていることは何ですか?

関わる皆さんの、ものづくりへの思いを尊重することです。この気持ちを共有することが大切で、生地を作る日本と服を作る外国の方々の間で「一緒に物作りを楽しむ」という意識が芽生えるよう努めています。とても重要な役割を任されているので、両者が心を通わせられるよう密な連絡を心がけます。

特に海外のデザイナーは、初対面は基本的にポーカーフェイスですが、会う回数を重ねて打ち解けると「こんな生地を探しているんだけど……」と、こちらの提案の枠を超えた依頼を受けたりします。こうした交流が生まれると感動しますね。

サンマリノならではの魅力を聞かせてください

入社1年目は基本的に社内業務を覚えますが、私は幸運にもいきなり実践を経験できました。サンマリノは国籍を問わずすぐに活躍できる会社です。中でも私のいる輸出チームは、外国人が伸び伸び働ける環境だと思います。

また、やはり商社なので海外の情報もいち早くキャッチしたいですよね。私は出身地である台湾のマーケットについても熟知しているので、地元ならではの意見を発する事ができます。グローバルにビジネスを行う環境の中、かけがえのない存在になっていると感じられる点もサンマリノで働く理由です。

さらに、若手が成長できる社風ですね。皆さん真面目で、それでいて明るく、素晴らしい能力や個性の持ち主ばかりです。

印象に残っているエピソードは何ですか?

スペイン発祥でフランスに本店を構える大手メゾンに半年ほどかけて何度も訪問し、顔を覚えてもらって実際のオーダーにつなげたことです。

生地を好かれなければならないのはもちろん、品質管理や納期といった条件もクリアしなければならず、当初は先方からデータや情報を求められるばかりで一向に注文が入りませんでした。それでもめげずに迅速な対応を重ね、ようやく実を結んだ時には本当にうれしかったですね。

日々の仕事を通じて「生地は生きている」と感じています。イメージ通りに仕上がったり、織り方が微妙に違っていたり、毎回のように予測できない事態が生じます。だからこそ、提案から納品後のフォローまで、お客さまが安心して洋服作りに臨める環境を提供することが大切ですね。難しい仕事にチャレンジできていることに充実感を覚えます。