A.I
開発業務推進室(生地開発) / 2022年入社
A.I

現在の仕事内容を教えてください

シーズンごとに開催される生地や原料業者の展示会に足を運び、関係者と直接話したりしてトレンドを把握します。展示会は東京だけでなく、パリ、ミラノ、上海、ソウルなどでも行われるので積極的に顔を出すよう心掛けています。

そして有益な情報を得たら、社内の営業担当者に共有し、各自がお客さまとするブランドの企画をサポートします。特に営業担当者は日々の業務に追われているため、ミーティングを通して現行素材との違いなどを提示し、プロジェクトが前に進むよう働きかけています。時には弊部主催の展示会で構成案を考えることもあり、大役を前にモチベーションも高まりますね。

仕事を行う上で大切にしていることは何ですか?

社内外のさまざまな研修を受ける中で、ある講師が口にしていた「悲観的に考えて、楽観的に行動する」を信条としています。

一般的に考えると、提案やプロジェクトの初期段階は問題が起こりがちで「ネガティブな出来事を予測して事前に対策しよう」という姿勢になります。想定される、あらゆるトラブルを先回りして防ぐことを優先するために「悲観的に考えて」となるわけです。

そして実行に移す時は、とにかく自分をポジティブに保ちます。周到に準備することで、それまでの不安をベースにした思考が杞憂に変わりますよね。つまりこの段階では「楽観的に行動する」ことが重要になるのです。

こうして、できることを一つずつ増やし、自発的にアクションを起こしたケースは上司に報告してフィードバックをもらっています。私にとっての成長のプロセスですね。

印象に残っているエピソードを聞かせてください

担当しているアパレルブランドの主力商品向けに生地を提案したところ、高く評価され、採用されたことがとてもうれしかったです。私にとっては初の経験だったので、今後も忘れることはないでしょう。

当時、お客さまから「使ってみたい生地がある」とリクエストを受けていたのですが、なかなか市場に出回らないモード系の素材で、費用面でも釣り合わないことが分かっていました。そこでネットワークを駆使して調査し、新たな生地を提案したところ、見事に受け入れられた次第です。ブルゾンやスカートだけでなく、トータルアイテムとして各種パーツなどにも展開できた点が喜ばれましたね。

今後、挑戦したいことは何ですか?

ブランドに受け入れられ、価格も納得できる新たな生地の開発です。展示会で多様な生地を目にするも、お客さまの企画に合うものや、高いコストパフォーマンスを発揮する素材は種類も数量も限定されます。「何とかしてほしい」という声に応えるためにも、自社で新しい生地を作ってみたいですね。

とはいえゼロから開発するのは時間も費用も掛かるので、既存の生地と生地を組み合わせるといった手法が鍵になる気がします。アイデアを生み出すために、今後もアンテナを高く張っていきます。